ハイドン:交響曲第100番 「軍隊」
ワルター指揮 ウィーンフィル 1938年録音
Haydn:交響曲第100番「第1楽章」
Haydn:交響曲第100番「第2楽章」
Haydn:交響曲第100番「第3楽章」
Haydn:交響曲第100番「第4楽章」
ハイドンのシンフォニーの中ではもっとも有名なものの一つ
おそらくは、94番「驚愕」と並んで、もっともポピュラリティーの高い作品でしょう。
全編、実に魅力的なメロディにあふれていますし、この作品のニックネームのもとになった第2楽章のコーダも実に粋です。ザロモンによるコンサートでもすでにこの作品は「軍隊交響曲」と予告されていましたから、あの軍隊信号はこの作品の象徴みたいなものです。
しかし、この作品の最大に聞き所は言うまでもなく最終楽章です。ソナタ形式による完璧な造形は104番のロンドンシンフォニーと並んでハイドンが書いたもっとも充実した音楽の一つといえます。(残念なのは、そのあとにモーツァルトやベートーベンという巨人の登場によって、その輝きがいささか色あせてしまったことです。)
この上もなくチャーミングなハイドン
なるほど、大戦前のハプスブルグ帝国の首都ではハイドンのシンフォニーをこんなふうに演奏していたんだ!と感心させられる録音です。
一言で言えばこの上もなくチャーミング。コケティッシュな趣さえ漂うような演奏です。
最近の冷血動物のような古楽器の演奏とは対極に位置する演奏ですし、クレンペラーのような「堂々たるシンフォニー」としてのハイドンとも異なります。また、全盛期のウィーンフィルの素晴らしさを知る上でも貴重な録音ではないでしょうか。
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