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作曲家で選ぶ | Ernest Chausson
Ernest Chausson
<フランス11855年1月20日 - 1899年6月10日>
人物
エルネスト・ショーソン(Ernest Chausson)は、1855年1月20日パリで生まれました。
10代後半になると音楽の道へ進むことを決心したものの、父親の意向に従って弁護士の資格を取得することになります。そして、その後は音楽の勉強に本格的に取り組むようになるのですが、スタートが23才だったというのはいかにも遅すぎる始まりでした。
しかし、1880年12月には正式に音楽院に入学しフランクと知り合うことになります。
ショーソンにとってこのフランクと知り合った事と、バイロイトに出かけ、「パルジファル」や「トリスタン」、「マイスタージンガー」を聴くことによるワーグナーからの影響が彼の作風に大きな影響を与えるようになりました。
また、このバイロイトにおいてシャブリエやダンディといったフランク派の作曲家たちと知り合ったことも作曲家としての成長に大きく寄与したようです。
そして、1889年から1890年にかけて、交響曲、歌曲「愛と海の詩」を手がけ、さらには「ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」の作曲も始めています。 この「協奏曲」はブリュッセルやパリで演奏され多くの賛辞を受けることになります。
またウジェーヌ・イザイもこの作品を取り上げることで、作曲家としてのショーソンの地位が築かれるようになります。
この後ショーソンはオペラ「アルチュス王」の作曲に専念し、さらには1896年に「詩曲」を書き上げます。
この「詩曲」もまたイザイの独奏によって初演され高い評価を得るものの、パリでの初演では聴衆の多くは戸惑いをみせたと伝えられています。
「詩曲」の後、ショーソンは室内楽の作曲に集中するようになり、「ピアノ四重奏曲」や「チェロとピアノのための小品」を作曲し、それらに次いで弦楽四重奏曲の作曲にも着手しはじめます。
しかし、この作品の作曲に取り組んでいる最中に別荘での自転車事故によってこの世を去ってしまいます。
この弦楽四重奏曲は長年の友人であったダンディによって「ショーソン自身が書いているように」 第3楽章を完成させられたものの、第4楽章はスケッチの域を出なかったためにダンディはそれ以上の補筆はせずに、第3楽章までの未完の作品として終えています。
エルネスト・ショーソンの主な作品
- 7つの歌 (作品2) 歌曲
- ピアノ三重奏曲ト短調 (作品3)
- 交響詩「ヴィヴィアーヌ」 (作品5)
- 4つの歌 (作品8) 歌曲
- ヴェーダ讃歌 (作品9) 合唱曲
- 森の静けさ (作品10) 管弦楽
- 2つの二重唱曲 (作品11)
- 4つの歌 (作品13) 歌曲
- 隊商 (作品14) 歌曲
- 婚礼の歌 (作品15) 歌曲
- ミアルカの歌 (作品17) 歌曲
- 「愛と海の詩」 (作品19) ソプラノ独唱と管弦楽
- 交響曲変ロ長調 (作品20)
- ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲ニ長調 (作品21) - コンセールと通称されることもある
- 歌劇「アルテュス王」(アーサー王) (作品23)
- 温室 (作品24)
- 詩曲 (作品25) ヴァイオリンと管弦楽
- いくつかの舞曲 (作品26) ピアノ
- 3つの歌 (作品27) 歌曲
- シェイクスピアの歌 (作品28) 歌曲
- ピアノ四重奏曲イ長調 (作品30)
- 交響詩「祭りの夕べ」 (作品32)
- クリスマス・ツリーに (作品33) 歌曲
- 2つの詩 (作品34) 歌曲
- 弦楽四重奏曲ハ短調 (作品35) - 未完の絶筆。
- 2つの歌 (作品36) 歌曲
- 終わりなき歌 (果てしなき歌)(作品37) 歌曲
- 風景 (作品38) ピアノ
- 小品ハ長調 (作品39) チェロとピアノ
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